「ワインと出会い」
ソムリエ教本では、ワインの特性として、「ワインは出会いを演出するお酒」と書いてあります。
ワインスクールの授業でも何気なく読み飛ばしてしまいがちですが、実は本当にこの通りだと思う事ばかりです。
私の場合、遅まきながらお酒の仕事に就いて、お酒の中で1番相性の良かったワインにはました。「キャンティの白」と言ってバカにされ、生産者、キュヴェ、品種、それらの名前がごちゃごちゃに頭の中を駆け巡り、わけのわからない横文字を話している人達を見て、これは「マズイ」とワインスクールに一歩足を踏みだしました。
ワインスクールは普段出会うチャンスがないような、色々な年代、職業の方が集まっていて、１本のワインを通じて価値観を分かち合い、楽しい時間を過ごし、そしてその１本のワインに語りかけ、歴史や成り立ちを想像して答え合わせをしてという場でした。生物、歴史、気候、味覚、嗅覚、身体のあらゆるところを駆使しての勉強は新鮮で楽しく、それ以上に沢山の出会いが生まれました。 まさか？のワインからこういう繋がりがどんどんできてしまうという事は想像もしていなかったので、本当にありがたいと思っています。
出身地である長野に戻っても、浦島太郎状態で友達がいなかったのですが、また一歩、ワインの集まりに参加した事で違う出会いが生まれ、それぞれ冗談で「友達いない」と言っていた人たちがいつのまにか仲良しになり、共にワインを語り合い、学び、成長していく過程は何物にも代えがたいものだと思っています。
ワインだから、
色々な成り立ちがあるから、
語る要素がありすぎるから。
こんな飲み物、他にあるかしら？
やっぱりソムリエ教本に書いてあるとおりだと実感しています。
そして、そんな出会いを作る素敵なワインをおすすめしながら、カーヴドユニソンでも素敵な出会いが沢山生まれています。
いよいよ来月９日に新しいお店が誕生します。
ワクワクするワインやワイン愛に溢れた出会いを提供できる場所になったらこれ以上の幸せはないと思っています。
