カーヴ訪問 ： Domaine Berry Althoff (Le Quai a Raisins)

● ドメーヌ ベリー アルトフ (ル ケ ア レザン)

モンペリエから北東に位置するオーベという小さな町にあり、Imogen Berry (イモージェン ベリー)とRobin Althoff (ロバン アルトフ) の2人のカップルによって営まれています。

Imogenはアルゼンチンとチリでのワイン造りの体験をきっかけに、ワイン造りの道を志すようになり、ロワールやカリフォルニア、南アフリカで醸造学を学び、ワイン生産者としての経験を積みました。

一方、Robinはオーベの隣町のソミエールという町のDomaine de Costes-Cirguesというワイナリーで、有機栽培やビオディナミ農法、人的介入を極力行わない自然なワイン造りに15年ほど携わり、ワイン造りのキャリアを磨きました。

その後、2015年にこのオーベという地に落ち着き、2人でワイナリーを設立しました。2018年まではRobinの母が持つ醸造所でワイン造りを行なっていましたが、2019年以降は、オーベに借りた1905年に建設された醸造所でワイン造りを開始し、2023年にこの醸造所を買い取りました。

設立当初は自社畑を所有しておらず、買い葡萄のみでワイン造りを行なっていたが、毎年地道に少しずつ畑を取得し、現在は10haの葡萄畑と1haのオリーブ畑を所有しています。

お互いに各地を旅し、様々なアプローチで造られるワインを自ら体験し、それらから得られたことを自分たちのワイン造りにもしっかりと活かし、彼ららしいワイン造りを行っています。訪れる度に彼らが目指していることがどんどんと具現化されており、彼らのフィロソフィーがより濃く反映されているのが実感できました。
まだまだ試行錯誤の連続ですが、今後もさらに磨きがかかり、進化していくに違いありません。次のナチュラルワインの世代を担う、若く、知識と経験が豊富な彼らに期待です！