秋の夜長の「バンジャマン・クエンツ」

こんにちは!
夏も過ぎ、すっかり秋めいて参りましたね!
さて、突然ですが、皆様は「ウィスキー」と聞いてどこの国を思い浮かべるでしょうか?
スコットランドやアイルランド、アメリカやカナダ、そして我が国日本など、色々な国を思い出されるでしょう。
それぞれに、個性や特徴、歴史があり、その違いを楽しむのもウィスキー好きの喜びであることかと思います。
しかし、近年そうした、いわゆる「世界5大ウィスキー」と言われる産地だけでなく、様々な国でウィスキーが誕生していることを
ご存知でしょうか。
今回ご紹介する「Maison Benjamin Kuentz(メゾン・バンジャマン・クエンツ)」もその一つ。
実は、フランスのウィスキーなんです。
メゾンの名にもなっている、オーナーのバンジャマン・クエンツ氏は、
「ウイスキーがフランス人の手によって生まれていたら?」
そんな問いに突き動かされるように、彼は10年以上も自らのウィスキーブランドを立ち上げる想いを持ち続けていました。
そんな彼が選択した方法は、蒸留家ではなく「ウイスキーのエディター(編集者)」という独自のスタイル。
自社で大きな蒸留所を持つのではなく、フランス各地にある情熱的なクラフト蒸留所や農家を自ら訪ね歩き、彼らが育む最高の原酒や樽を厳選。まるで一冊の美しい小説を編纂するように、独自のブレンド(アッサンブラージュ)を施して一つの作品に仕上げるのです。
「土地(テロワール)の恵みと人の想いを、ひとつの物語としてボトルに閉じ込める」。これこそが、彼が貫くウイスキー造りの美学です。
また、バンジャマン氏は、もともと美食とアール・ド・ヴィーヴル(生活の美学)をこよなく愛する人物。彼の造るウイスキーには、どこかフランスの豊かな食文化や田園風景が透けて見えます。
ボトルに付けられた名前も実におしゃれでポエティック。
『(D’un) Verre printanier(春のグラスで)』
『Fin de Partie(終盤戦)』
まるで短編小説のタイトルのようではありませんか?「このボトルはどんなシチュエーションで開けようか」と、飲む前から想像力を掻き立ててくれます。
彼のウイスキー最大の魅力は、その繊細で洗練された味わいにあります。
主張しすぎるピート香で圧倒するのではなく、大麦のピュアな旨味、フレンチオーク由来の華やかな香り、そして果実のような優しい甘みが優雅に調和しています。
僕自身、(D’un) Verre printanierというボトルをハイボールで味わってみたのですが、とても繊細でフィネスを感じました。

そんな彼のウィスキ―だからこそ、「料理と合わせる(ガストロノミー)」場面でその真価を発揮します。
料理と合わせるのはワインではなく、ウィスキー。
そのあたりが、実にフランス人らしい発想だと思いませんか?
前菜のカルパッチョやクリーミーなチーズはもちろん、フレンチの肉料理や食後の濃厚なチョコレートデザートまで。ワインのように料理の風味をそっと引き立て、お互いを高め合う素晴らしいペアリングを魅せてくれます。
そんなバンジャマン・クエンツ氏が、この秋、いよいよ来日いたします!!!
東京と大阪で試飲会やメーカーズディナーなどのイベントが開かれるのですが、実は10月5日このカーヴ・ド・ユニソンにも来店されます。
当日は午後14時くらい当店に来ていただければ、お会いできるかも(?)しれません。
僕も今から会えるのを楽しみにしています!
「今夜は美味しいものを食べて、ゆっくりグラスを傾けたいな」
そんな秋の夜長には、ぜひバンジャマン・クエンツのウイスキーを開けてみてください。グラスの中に広がるフランスの風とストーリーが、いつもの夜を少し特別な時間に変えてくれるはずです。
では、また。
